まずはこちらの記事を読んでいただくと理解が深まります。
まず確認したいこと|原因は1つとは限らない
むし歯ができた原因は、「歯磨き不足」だけとは限りません。
歯の場所、磨き方、呼吸の仕方、間食のとり方など、複数の要因が重なって起こることがほとんどです。
改善の第一歩は、生活習慣を振り返る。
そしてどの歯の、どの場所に、なぜできたのかを整理することです。
生活習慣を見直す
口呼吸
口が乾きやすい状態は、むし歯のリスクを大きく高めます。
・普段から口が開いている
・寝ているときに口が開いている
・前歯がよく汚れる(着色している)
これらが当てはまる場合は、
歯磨きだけでなく呼吸の状態も見直しましょう。
間食・飲み物の習慣
何を食べるかよりも、どのくらいの頻度で口に入っているかが重要です。
・ちびちび食べ・ちびちび飲み
・時間を決めずに間食している
この状態が続くと、どんなに歯磨きを頑張ってもむし歯は防ぎにくくなります。
むし歯の部位別|よくある原因と改善ポイント
①前歯の裏・奥歯の溝にむし歯ができた場合
この場所は、磨いているつもりでも毛先が届いていないことが多い部位です。
仕上げ磨きをしている場合は、
・明るい部屋で磨いているか
・歯ブラシが大きすぎないか
・毛先が狙った場所にあたっているか
を確認してください。
前歯の裏や奥歯の溝は、ゴシゴシ動かすより、毛先をぴったり当てて小さく動かす意識が重要です。
②前歯の表にむし歯ができた場合
前歯の表にできるむし歯は、歯磨きよりも生活習慣の影響が大きいことが多いです。
特に多い原因は、
・ジュースや甘い飲み物を少しずつ長時間飲む(だらだら飲み)
・口がぽかんと開いている(口呼吸)
この場合、歯磨きを増やすよりも、飲み方・呼吸の状態を見直すことが優先になります。
だらだら飲むのはやめて、おやつの時間に合わせて一度に飲み切る。
テレビやゲーム中お口ポカンだったら、声をかける。
何度も声かけするのは大変ですが、「一度でもお口を閉じる行為」がとても重要です。
③歯と歯の間にむし歯ができた場合
歯と歯の間のむし歯は、歯ブラシだけでは防げません。
どんなに丁寧に磨いていても、歯ブラシの毛先は歯と歯の接触面には入りません。
この部位のむし歯対策は、フロス(糸ようじ)を使うしかないというのが現実です。
仕上げ磨きをしているご家庭でも、フロスを使っていない場合は、ここが盲点になりやすいです。
歯と歯の間にむし歯ができたということは、「歯磨きが足りない」のではなく、
ケアの種類が足りていないサインです。
最初から、毎日すべての歯にフロスを通す必要はありません。
まずは、
・むし歯になった歯の両隣
・様子見になっている歯の両隣
この2か所だけで十分です。
フロスは、「汚れを取る」ことと、
「汚れが残りやすい場所を意識する」ための道具です。
フロスを使い始めると、歯と歯の間にたまった汚れを、目で確認できるようになります。
すると、フロスを通さない状態が気持ち悪く感じるようになります。
ここまでくれば、十分です。
歯磨きの精度が上がり、次にむし歯ができるリスクは、確実に下がります。
歯磨き習慣の見直しポイント
①仕上げ磨きをしていない場合
仕上げ磨きを卒業している年齢でも、完全に子ども任せになっている場合は注意が必要です。
おすすめなのは、
・親子で同じ時間に一緒に磨く
(ママ・パパの歯磨き回数が1回増えるので、実はメリットが大きいです)
・最後に「ここだけチェックする」ポイントを決める
(むし歯治療した歯や、様子見になった歯は必ずチェック)
すべてを管理し直す必要はありません。
関わり方を少し戻すだけで、磨き残しは大きく減ります。
②磨いているつもりかもしれない場合
歯磨きの回数や時間は足りていても、実際には汚れが落ちていないこともあります。
むし歯ができた場所が毎回同じなら、磨き方ではなく「当て方」に問題がある可能性が高いです。
明るい場所で鏡を使い、どこに毛先を当てるかを親子で確認するだけでも効果があります。
改善は一度に全部やらなくていい
むし歯が見つかると、あれもこれも変えなきゃと焦りがちです。
でも、一つ原因が分かれば、一つ変えるだけで十分なことも多いです。
・場所に合わせて磨き方を変える
・飲み物の習慣を1つ見直す
・関わり方を少し戻す
この積み重ねが、次の歯を守ることにつながります。
むし歯をきっかけに、環境を整える
むし歯ゼロ育児は、完璧にむし歯を防ぐことではありません。
むし歯が見つかったときに、原因を知り、環境を整え、次につなげること。
この改善ポイントを、ぜひご家庭の状況に合わせて使ってみてください。


